2006年 12月 30日
今年最後の営業 |
いつも懇意にして下さるあるお客様は、貪欲というほどの興味を持って召し上がって下さいます。料理人冥利に尽きるとはこのことと、気合いっぱいで仕事にかかります。そんな料理がこの皿です。太刀魚のポワレ ポロ葱のクリーム煮添え 赤ワインソースです。
特別変わった料理法ではないのですが、主材料と付け合わせとソースの三要素がセオリー通りに無理なく融合していると思います。このような典型的なフランス料理を作ると、若い頃に勤めた、同じような料理をやっていた東京のレストランを懐かしく思い出します。修行中の見習いですからずっと下働きばかりでしたが、今こうやって自分で作れるようになって、辛い時にも辞めなくて良かったなと思わずにはいられません。まさに自分の道のりが皿に上ってお客様の胸に届く、私にとっての至福の時でした。そして今年最後の仕事として、いい終わりでもありました。
今年一年、多くのお客様の応援で無事に乗りきれたことに深く感謝しております。
精進を怠ることなく、来年もより良い仕事をしていきたいと思っています。今後とも宜しくお願い致します。
皆様に良い年が訪れますように!
by comme-tu-veux
| 2006-12-30 14:59
| 日記